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医療現場の英語

医療現場で使われる英語を解説します

Basedow's disease or Graves' disease

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バセドウ病またはグレーブス病 

 

バセドウ病は甲状腺亢進症(甲状腺ホルモン過剰分泌による疾病)、甲状腺眼症(眼球が飛び出す疾病)、及び皮膚病が様々な形態で組み合わさった自己免疫疾患です。この疾患はロバート・ジェームス・グレーブス(1835年)とカール・アドルフ・フォン・バセドウ(1840年)によって発見され、英語圏ではグレーブス病と、ドイツでは当然バセドウ病と呼ばれました。戦前の日本の医学はドイツの影響を強く受けていたため、この疾病をバセドウ病と呼び、現在でもこの呼び方が使われています。

 

罹患傾向

バセドウ病は女性に多く見られ、主に30歳から60歳で罹患します。

 

病因

バセドウ病で甲状腺亢進症が現れるメカニズムとして、甲状腺刺激グロブリン(自己抗体)がチロトロピン(甲状腺刺激ホルモン)の受容体と結合することにより、チロトロピンが活性化されます。チロトロピンは甲状腺ホルモンの分泌を増加させ甲状腺を肥大化させます。バセドウ病の病因は不明ですが、バセドウ病患者の一卵性双生児や一親等の親族で罹患率が高いため、遺伝素因の関与が疑われています。バセドウ病発症の環境要因として喫煙、ヨウ素の過剰摂取、過剰なストレス、および感染が考えられています。

 

症状

バセドウ病患者は甲状腺亢進症の症状を示し、甲状腺が肥大し、甲状腺に流れる血液が増加します。バセドウ病を発症すると数ヶ月以内に甲状腺眼病が現れます。

 

予後

パセドウ病による甲状腺亢進症は進行しますが、4分の1の患者は自然に寛解します。

 

Keywords

一卵性双生児  monozygotic twin;遺伝性素因 genetic predisposition;グレーブス病 Graves' disease;甲状腺眼症 ophthalmopathy;甲状腺亢進症 hyperthyroidism;自己抗体 autoantibody;自然寛解 spontaneous disease remission;チロトロピン thyrotropin;バセドウ病 Basedow's disease;皮膚病 dermopathy;病因 pathobiology;罹患率 incidence