医療現場の英語

医療現場で使われる英語を解説します

functional dyspepsia

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機能性ディスペプシア

 

機能性ディスペプシアとは非潰瘍性胃痛です。以前は慢性胃炎、神経性胃炎と呼ばれていました。機能性ディスペプシアでは胃の上部に痛み、不快感等の潰瘍に似た症状がでます。膨満感、ゲップ、及び吐き気を伴うこともあります。この疾病は、患者の生活の質に影響を与えており、学生の勉学や労働者の生産性にも影響を及ぼしています。1989年に病気の概念が誕生し、2013年に日本でも正式な保険病名と認められました。

 

原因

病気の原因が不明の非潰瘍性胃痛が機能性ディスペプシアと呼ばれます。

 

危険要因

機能性ディスペプシアの危険要因として次のものがあります。

  • アルコール飲料やカフェイン飲料の過剰摂取
  • 喫煙
  • アスピリンやイブプロフェンのようなある種の市販薬の服用。これらは胃に副作用がある。

 

検査

次の検査を行うことにより、同じ症状を引き起こす他の疾病の可能性を排除することがでます。

  • 血液検査。機能性ディスペプシアと類似の症状を示す他の疾病の可能性を排除する。
  • 細菌検査。胃潰瘍や胃癌の原因となるピロリ菌検査を行う。血液検査、大便検査、又は呼気検査を行う。
  • 内視鏡検査。食道、胃、及び十二指腸を検査する。

これらの検査で異常が見つからない時、機能性ディスペプシアと診断されます。

 

治療

機能性ディスペプシアの症状を軽減する薬剤には次のものがあります。

  • 抗鼓脹市販薬。胃の中のガスの発生を抑制。
  • 胃酸抑制市販薬。H2受容体遮断薬。強い胃酸抑制薬は処方薬として入手可能。
  • プロトンポンプ阻害薬。胃酸分泌細胞内の胃酸ポンプを停止させる。
  • 食道括約筋強化薬。運動促進薬は胃を空にさせ、胃と食道の間を塞ぎ、胃の上部が不快になることを防ぐ。
  • 処方薬「アコチアミド」。食後膨満感、上腹部膨満感、早期満腹感を防ぐ。2013年に商品名「アコファイド」として登場。
  • 低用量抗鬱剤。三環系抗鬱薬及び選択的セロトニン再取込み阻害薬により胃の痛みに関係する神経細胞の働きを抑制。
  • 抗生剤。胃からピロリ菌が検出されたら、抗生剤を服用する。

 

行動療法

薬剤で症状が改善しない場合は、リラックスする方法を学んだり、ストレスを取り除く方法を学んで機能性ディスペプシアの再発を防止します。

 

自家療法

食事の摂り方を変える

食事の内容や摂取方法を変えることで症状を抑えることが出来ます。

  • 一度に摂取する食事の量を減らして、回数を増やす。空腹になると機能性ディスペプシアによる胃痛が生じることがある。
  • 食事を抜かない。食べ過ぎない。
  • 機能性ディスペプシアを誘発する食べ物を摂取しない。油分の多い食べ物、辛い食べ物、炭酸飲料、カフェイン飲料、アルコール飲料は機能性ディスペプシアを誘発する。
  • 食べ物を良く噛んで食べる。

 

日々の生活からストレスを取り除く

ストレスを取り除ければ機能性ディスペプシアの症状を軽減することが出来ます。ストレスを減らすには、趣味やスポートなど楽しいことに時間をかけます。

 

Keywords

アコファイド Acofide;運動促進薬 prokinetic agent;H2受容体遮断薬 H2 receptor blocker;ゲップ belching;三環系抗鬱薬 tricyclic antidepressant;十二指腸 duodenum;食道 esophagus;選択的セロトニン再取り込み阻害薬 selective serotonin reuptake inhibitor;吐き気 nausea;膨満 bloating