医療現場の英語

医療現場で使われる英語を解説します

chronic effects of alcohol on cardiovascular system

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アルコールの循環器系への慢性的影響

アルコールによる慢性疾患の症状は個人差があります。アルコールに耐性があると、慢性疾患の症状は長期間、現れない場合があります。

 

しかし、長期にわたり、アルコールを大量に摂取し続けるとる慢性疾患の症状が1つ以上現れてきます。アルコールを長期に大量に摂取すると、アルコールの毒性により、ほとんどの臓器に悪影響がでます。特に、神経系、循環器系、肝臓、胃腸系、膵臓、造血系、及び内分泌系に悪影響が現れます。

 

更に、アルコールを大量に摂取し続けると、脳や首の悪性腫瘍、食道癌、肝臓癌などを発症する恐れがあります。

 

循環器系へのアルコールの慢性的影響

アルコールを慢性的に摂取して循環器系で一般的に現れる合併症は心筋症、高血圧、及び上室性不整脈です。

 

心筋症

アルコール性心筋症は非虚血性心筋症の発症原因で最も多く、約45%を占めています。

 

アルコールが心筋症を発症させる要因として次のものが考えられています。

  • タンパク質合成の抑制
  • 酸化的リン酸化の抑制
  • 脂肪酸エステルの蓄積
  • 心筋内遊離基による脂肪色素沈着によるタンパク質合成の抑制
  • カルシウム・筋フィラメント相互作用の抑制
  • 炎症及び免疫要因
  • 受容体発現の減少
  • 細胞膜構造の破壊
  • 冠動脈痙攣
  • 付随条件の相乗効果
  • レニン-アンギオテンシン系の活性化

 

アルコール摂取を止めることにより、心筋の損傷が軽度であれば、病状を顕著に改善させることが出来ます。

高血圧

アルコールの摂取が増えると、収縮期および拡張期高血圧が上昇します。

 

アルコールが高血圧を発症させる要因には次のものが考えられています。

  • 交感神経系、エンドセリン、レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系、インスリン、又はコルチゾールの刺激
  • 一酸化窒素などの血管弛緩物質の抑制
  • カルシウム又はマグネシウム欠乏
  • 膜電解質輸送の変化による血管平滑筋内の細胞内カルシウムの増加
  • アセトアルデヒドの増加

 

不整脈

慢性的にアルコールを摂取すると、心房細動と上室性頻脈が一般的に現れます。急性アルコール中毒や禁断症により不整脈が現れると考えられています。アルコール性心筋症により不整脈、特に心室性不整脈が現れます。

 

アルコールが不整脈を発症させる要因として次のものが考えられています。

  • 電解質の異常
  • アドレナリンの過剰反応
  • QT間隔の延長
  • 心拍数の変動性の減少
  • 心房有効不応期

 

Keywords

拡張期高血圧 diastolic hypertension;合併症 complication;冠動脈痙攣 coronary vasospasm;急性アルコール中毒 acute intoxication;禁断症状 withdrawal;収縮期高血圧 systolic hypertension;循環器系 cardiovascular system;上室性頻拍症 supraventricular tachycardia;心筋症 cardiomyopathy;心室性不整脈 ventricular arrhythmia;心房細動 atrial fibrillation;耐性 tolerance;非虚血性の nonischemic