日本人が使いこなせない英語

医療現場で使われている英文を考察します。

助動詞を使った見込み及び確実性を表す表現

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見込み及び確実性を表す表現 

Probability and certainty:  should, ought to, must, cannot, will

  

物事がおそらく真実であると考えられたり、物事がおそらく起こると考えられる場合は助動詞「should」又は「ought to」を使う。「should」及び「ought to」には動詞の原形が続く。否定を表す場合はそれぞれ「should not」及び「ought not to」に動詞の原形が続く。

 

 

例1

Modern medicine ought not to dismiss the possibility that unproven remedies may be helpful.  Instead, the modern medicine should adopt a guiding principle that all interventions, whether traditional or newly developed, can be tested vigorously.

 

現代医学は立証されていない治療法が有効かもしれないとする可能性を排除しないはずである。それどころか、現代医学では全ての医療介入が伝統的なもの又は新たなものにかかわらず精力的に検査が可能なガイドラインを採用しているはずである

 

用語

unproven remedies ...  立証されていない治療法

intervention ...  医療介入

 

助動詞「ought to」及び「should」に動詞の原形が続き、確実性を表している。

 

 

 

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写真: 国立がんセンター中央病院

  

物事が起こっていることが確信できるときは、「should have」又は「ought to have」に動詞の過去分詞形を続けて表す。

 

 

例2

In patients admitted to the hospital, discharge planning and subsequent management to reduce the risk of readmission are important.  Ideally, an effective oral diuretic regimen should have been identified.  In addition, fluid-volume and biochemical stability ought to have been achieved.

 

入院患者については、退院計画と再入院のリスクを減らすためのその後の管理が重要である。理想的には、有効な経口利尿在療法が特定されているはずである。更に、液量及び生化学的安定が達成されているはずである

 

用語

oral diuretic regimen ...  経口利尿剤療法

 

「should have been identified」及び「ought to have been achieved」はそれぞれ現在完了の受動態であり、起こっていることに対する確信を表している。

 

 

 

物事が起こることを期待していたが、実際には起こらなかったことを表すときも「should have」又は「ought to have」に動詞の過去分詞形を使う。

 

 

例3

The patient with an early staged cancer should have received the latest treatment the physician recommended. 

 

その早期がん患者は臨床医が勧める最新の治療を受けるべきであった。

 

「should have」に動詞の過去分詞形続けることにより、物事が起こることが期待されたが、実際には行われなかったことを表している。

 

 

 

物事が事実であることを疑わないときは助動詞「must」を使う。

 

 

例4

Those who work with young people must have a clear understanding of consent and confidentiality and should make sure that adolescents are aware of confidentiality policies and practices.

 

若者と一緒に働く人は同意と信頼について明確な理解があり、彼らが守秘義務と運用に熟知していることを当然確認するはずである。

 

用語

adolescent ...        若者

confidentiality policies ...  守秘義務

 

助動詞「must」は物事が事実であることを疑わず、「should」は物事がおそらく事実であることを述べるために使われている。

 

 

 

物事が事実でないことを疑わないときは助動詞「must」の否定の「must not」ではなく「cannot」を使う。

 

 

例5

Individuals at risk cannot be identified by physical appearance and usually are not evident from medical history or physical examination findings.

 

リスクのある患者は外見から判別されるはずはなく、病歴や検査結果から必ずしも明確ではない。

 

用語

evident from ...  明白な

 

この場合の、助動詞「cannot」は「must」を否定したもので、事実でないことを疑わない表現である。

 

 

 

物事が起きていることを疑わないときは「must have」と動詞の過去分詞形を使う。

 

 

例6

The patient must have been exposed to high level radiations.

 

患者は高線量の放射線に被曝しているに違いない。

 

「must have」と動詞の過去分詞形により物事が起きていることを疑わないことを表している。

 

 

 

「must」を否定するときは「cannot」を使う。例6は次のように書き換えられる。

 

 

例7

The patient cannot have been exposed to high level radiations.

 

患者は高線量の放射線に被曝しているはずがない。

 

「must have been exposed」の否定は「cannot have been exposed」で表される。

 

 

 

将来に起こることを確信していることを表すときは助動詞「will」を使う。

 

例8

Not all patients with hypotension and tachycardia are in shock, and not all patients in shock will have hypotension and tachycardia..

 

低血圧及び頻脈の患者全てがショック状態にあるわけではなく、ショック状態の全ての患者が低血圧や頻脈が生じる訳ではない。

 

用語

hypotension ...  低血圧

tachycardia ...  頻脈

 

助動詞「will」は将来起こることを確信していることを表している。