日本人が使いこなせない英語

医療現場で使われている英文を考察します。

「as if」の仮定法と直接法の違い

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"as if" in subjunctive mood and indicative mood

 

 

情報が本当でないと思っていることを表すときは「as if」で始まる従属節を使う。

 

例文1

Although this patient with Alzheimer's disease had been retired from the company 10 years ago, she is convinced as if(a) she were(b) still working there.

 

このアルツハイマー病患者は10年前に会社をやめたが、まだそこで働いていると思い込んでいる。

 

用語

Alzheimer's disease ...  アルツハイマー病

convince ...  思い込ませる

 

解説

(a) ...  「as if」で導かれる従属節を仮定法過去にすることにより現実と反対のことを表している。

(b) ...  従属節は仮定法過去のため、動詞は「was」ではなく「were」が使われている。

 

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 写真: アルツハイマー病治療薬 ドネペジル

 

「as if」は仮定法だけでなく、直接法で使用することもできる。

 

例文2

Because of the potentially life-threatening nature of delirium, it is prudent to manage the patient as if(a) he or she has(b) delirium and to search for and treat underlying precipitants (e.g., intercurrent illness, metabolic derangement, drug toxicity) until further information can be obtained.

 

譫妄は命にかかわる可能性があるため、詳細な情報が得られるまで、患者がせんもうであるとして(a)(b)治療し、原因となる疾患(併発症、代謝障害、薬剤中毒など)を調べて治療することが賢明である。

 

用語

delirium ...  せんもう

derangement ...  障害

intercurrent illness ...  併発症

life-threatening ...  命に関わる

precipitant ...  原因

prudent ...  賢明な

underlying ...  根底にある

 

解説

(a) ...  「as if」で導かれる従属節が直接法であるため、現実と反対ではなく、可能性があることを表している。

(b) ...   直接法であるため従属節の動詞は現在形が使われている。

  

 

主節と従属節の主語が同一の場合は従属節に分詞を使用して、主語と動詞を省略する。例文1は例文3のように書き換えられる。

 

例文3

Although this patient with Alzheimer's disease had been retired from the company 10 years ago, she is convinced as if still working there.